CATERPYランナーインタビューVol.4
- 管理人

- 2 日前
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三河 賢文さん

第4回目となる、CATERPYランナーインタビューです。
CATERPYを愛用していただいているランナーの方々に、ランニングに対する意気込みや、トレーニングに対する取り組み、モチベーションの維持方法、そしてレースに挑む際の心構えについてお話を伺います。
今回は“走る”フリーライターとしてスポーツ分野の取材執筆を手掛け、ランニングクラブWILD MOVEを運営し指導に携わるほか、100kmを超える超ウルトラマラソンも多数完走歴を持つサブスリーランナーの三河賢文さんにインタビューしました。
1.まずは、ランニングを始めたキッカケを教えてください
大学まで陸上競技部に所属していましたが、中学高校は中長距離だったものの、大学では十種競技をメインとしていたので、あまり長い距離は得意ではありませんでした。引退後は競技から離れて一般企業に就職し、同年に結婚。運動とは無縁の生活になったことから、どんどん体型が変化していったんです。
会社を辞めて独立を決めたことで時間が作れるようになり、身近な運動として選んだのがランニング。そんなとき、SNSで砂漠マラソンに挑戦する方の投稿を目にし、初対面ながら壮行会に参加してお話したことがキッカケで、本格的にランニングを始めることになりました。
現在、どのような距離やペースで走っていますか?
1回の練習で10~30km、月間走行距離は300~400km程度です。LSD(ロング・スロー・ディスタンス)以外は、4:50/kmより遅くならないようにしています。
今はどのような大会やレースに出場していますか?

ハーフマラソンからフルマラソン、100kmマラソン、そしてそれ以上の超長距離レースにも出場しています。最近はゲストやペーサー、スイーパーなどの役割で、大会に呼んでいただく機会も増えました。過去最長のレースは、「沖縄本島1周サバイバルラン」の390kmです。数年前までは、トライアスロンの大会にも参加していました。
2.トレーニングについて
週に何回、どれくらいの距離を走っていますか?
週6~7日で走っています。練習メニューによって走る距離が違いますが、走るのは10~30kmほど。ウルトラマラソンの大会に向けて練習する際は、50~60kmなど長い距離も走っています。
どのようなトレーニングメニューに取り組んでいますか?
30km程度のロング走を週1回、LT走もしくはインターバル走などの高負荷トレーニングを週1回。あとは、基本的に10~15kmのジョグです。クロスカントリーや坂道なども積極的に取り入れていて、暖かい時期は近くの陸上競技場も使用しています。
トレーニング中に意識していること、気を付けていることは何ですか?
とにかく怪我しないことです。怪我すれば軽度でも数日、重度になると1ヶ月以上も走れなくなってしまいます。そうすれば走力は落ちますし、モチベーション低下にも繋がりかねません。ですから、ウォーキングアップやクールダウンを徹底し、日々のセルフケアも十分に行っています。
筋力トレーニングやクロストレーニングを取り入れていますか?
ジムに入会しているほか自宅にも筋トレ環境を整えていて、週3日程度は下半身や体幹部を中心に筋トレを行っています。クロストレーニングは頻度こそ高くありませんが、バイクやローイングマシン、スイミングといった運動を取り入れて実施しています。
3.モチベーションやメンタルについて

モチベーションを保つための工夫はありますか?
ほぼ練習は一人で行っているので、定期的に大会を走るようにしています。選手としてはもちろん、ペーサーとして走ることも少なくありません。常に目標が持てるので、モチベーションの維持に繋がっています。また、SNSで練習内容を投稿したり、他ランナーと交流したりするのも一つの工夫です。
私は子どもが4人いますが、上の二人は陸上競技部に所属しています。彼らの練習を見たり、たまに誘って一緒に走ったりすることもモチベーションの維持・向上に役立っています。
走る前やレース中に気持ちを整えるためのルーティンや儀式はありますか?
ウォーミングアップは常に同じことを行います。ルーティン化することで、落ち着いてレースに臨む流れができるためです。また、レース中は“楽しい”という気持ちを忘れないこと。特に疲労して気持ちが下向きになってきそうなタイミングで、敢えて笑顔を作るようにしています。
走っているときの「壁」にどう対処していますか?
あまり壁を感じることはありませんが、とにかく自分を信じることでしょうか。長距離を走っていれば、疲れるのは誰だって当たり前。「動き続ければ必ずゴールは訪れる」「自分はまだ走れる」と思い続けること。そのためには、やはり信じられるだけの練習を積み上げることだと思います。
過去に諦めかけたことはありますか? その時はどう乗り越えましたか?

「沖縄本島1周サバイバルラン」という400kmのレースがあり、完走するまで約10年かかりました。何度チャレンジしても完走できず、途中で心が折れました。自然と出場しない年が続いたのですが、それが良かったのかもしれません。一度離れたことで、改めて「もう一度チャレンジしてみよう」という気持ちが沸き上がり、もちろん練習を重ねた結果ではありますが、2023年に初めて完走できました。
4.食事・体調管理について
トレーニング中やレース前に特に意識している食事や栄養はありますか?
高負荷のトレーニング後は、プロテインとアミノ酸を摂取します。また、暑い時期には1日を通じて2~3リットルを目安に水分を摂取し、電解質も補給するようにしています。ただし、トレーニングやレース中は、ジェルなど含めて水分以外あまり摂取しません。
レース前や長距離のトレーニングでのエネルギー補給の方法を教えてください。
レース前は“食べ過ぎない”こと、そして消化を考えて3時間前までに食事を終えるようにしています。夜通し走るレースでは1ヶ月くらいカフェインを抜いて、レース中に強い眠気を感じたタイミングでカフェインを摂取しています。
疲労や怪我の予防のために行っていることは何ですか?
ウォーミングアップとクールダウンをしっかり行うこと。また、セルフケアとして温浴とマッサージ、ストレッチ、そして電気治療を取り入れています。特に負荷の高いトレーニングを行った際は入念に、マッサージガンやローラー等も使用しています。また、たんぱく質を中心とした栄養も意識的に摂取し、睡眠は8時間以上を基本としています。
5.目標や今後の展望について
現在の目標や挑戦したいレースについて教えてください。
沖縄本島サバイバルランの最長版が5年に一度開催されます。距離は420kmですが、力及ばず2025年大会は完走できませんでした。最大の目標は、2030年の大会完走です。そのために中間目標として、100kmのサブ9、24時間走の200kmを設定しています。
これからランニングで達成したい夢や挑戦してみたいことは何ですか?
47都道府県の大会、すべてを走ってみたいです。また、これまで国内でしか大会に出たことがないので、いずれ海外レースにも出走してみたいと思っています。
将来的にランニングを通して得たいことは何ですか?
強い心です。すでに多くのレースを通じて感じていることですが、速さより強さ。自らの弱い気持ちに流されず、つねに諦めず進み続けあれる人間でありたいと考えています。
6.個人的なエピソード
ランニングを通じて学んだことや得たものは何ですか?
たとえ壁に当たったり道に迷ったりすることがあっても、自分自身さえ諦めなければ達成できない目標はないということです。フルマラソンのサブ3やサブエガ、100kmマラソンのサブ10、沖縄本島1周サバイバルランでの390km走破など。これまで目標達成するたびに、改めて学び直しています。
今までで一番印象に残っているレースや出来事はありますか?

2023年の沖縄本島1周サバイバルラン(390km)を完走したときです。身体も精神も本当にギリギリの状態で、心から「出し切った」と言えるレースでした。約10年ずっと完走できずにいた大会だったこともあり、今でもその喜びと達成感は覚えています。
また、これはランナーだからというわけではありませんが、東京2020大会で聖火リレーを務めさせて頂いたこと。故郷である宮城県を走らせてもらい、とても貴重な経験をさせてもらいました。
ランニングを始めてからの変化(生活、体調、メンタル面など)について教えてください。
何よりの変化は体重が減ったことです。ランニングを始めた当初は、今より20kgくらい重かったので(笑)また、睡眠や食事など、ランニング以外のことにも目が向くようになりました。特に睡眠は質が高まったと感じています。メンタルも強くなり、何事にも前向きに諦めず進めるようになったと思います。
7.他のランナーへのアドバイス
これからランニングを始めたい人にアドバイスはありますか?

何より、まずは走ることの楽しさを感じてほしいです。疲れているとき、気分がのらないときは走らなくても構いません。ランニングを義務化せず、心の向くままに取り組むことで、楽しみとして定着していくと思います。自分なりの目的・目標を持ち、自分なりのペースで無理せず走りましょう。
自分が始めた頃に知っておきたかったことや、学んでおくとよかったと感じることは何ですか?
私はもともと競技者なので、ある程度の知識は身につけていました。そのため、周囲を見ていて感じることになりますが、やはりセルフケアの重要性を最初から認識しておくことが大切だと思います。マッサージやストレッチ、サプリメンテーションなど。怪我を理由にランニングをやめてしまう人がいますが、それはもったいないし、怪我は防げます。長く楽しんで走るためには、走ること以外の知識が重要です。
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三河さんありがとうございました!
ランニングを通して培ってきた心の成長が強く伝わってきました。
10年越しに完走した沖縄本島1周サバイバルランは、日々の積み重ねが自信へと昇華した象徴的な出来事だったのではないでしょうか。
速さよりも強さを求め、苦しい局面でも笑顔を忘れず進み続ける姿勢は、ランニングを超えて生き方そのものを映し出しているように見えました。




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