CATERPYランナーインタビュー Vol.3
- 管理人
- 4月22日
- 読了時間: 7分
戸取 大樹さん
おまたせしました。
第3回目のCATERPYランナーインタビューです。
CATERPYを愛用していただいているランナーの方々に、ランニングに対する意気込みや、トレーニングに対する取り組み、モチベーションの維持方法、そしてレースに挑む際の心構えについてお話を伺います。
今回は、インラインスケートのスピード競技で日本代表経験を持つ戸取大樹さんに、ランニングとの関わりや日々のトレーニング、そしてモチベーションの保ち方について伺いました。 競技のトレーニングをきっかけに走り始めた戸取さんは、身体の使い方を意識しながら、自身の競技に活かせるランニングスタイルを追求。
小さな目標を積み重ねることで、楽しみながら継続する工夫も教えてくれました。

プロフィール
戸取 大樹(ととり ひろき) 所属:Landmarks(ステアクライミング、スカイランニング)、富士空界(トレイルランニング)、TokyoDome Roller x Skate Arena(インラインスケート)
主な戦績・記録:
[ステアクライミングの成績]HCMC Skyrun 2022 年代別優勝、Sibu stairclmbing 2023 Elite 3位、Pylamidenkogel stairclimbing 2023 年代別3位
[インラインスケートの成績]全日本選手権優勝、日本代表(2007~2024)、National Hour Record保持
1.はじめにランニングを始めたきっかけを教えてください。
競技(インラインスケート)のトレーニングの一環でステアクライミングを始め、その繋がりから走るようになりました。
ツインズにいらした岡崎さんに走り方のアドバイスを頂いてから、走ることや走り方を考えるのが急に楽しくなりました。
現在、どのような距離やペースで走っていますか?
トレーニング前のウォームアップや、ステアクライミングの練習会でのラントレーニングが中心です。
どのようなレースに出場することが多いですか?(例:マラソン、ハーフマラソン、トレイルランなど)
スカイランニングやステアクライミングが中心で、たまにトレイルイベントに参加しています。

2. トレーニングについて
週に何回、どれくらいの距離を走っていますか?
週1、2回です。トレーニングの中の一つなので長くても30分ほどです。
どのようなトレーニングメニューを組んでいますか?(スピード練習、ロングラン、インターバルトレーニングなど)
ステアクライミングやスケートにつながるように、アップダウンの多いコースやインターバルで心肺強化を念頭にしています。
トレーニング中に特に意識していることや気をつけていることは何ですか?
上下半身、左右半身の動きの連動性やどの筋肉を動員するか、効率良い形になっているかや、重心の動きをうまく使っているかを気にしています。
筋力トレーニングやクロストレーニングを取り入れていますか?
複数の競技に取り組んでいて、結果的にクロストレーニングになっています。(インラインスケート、ロードバイク、ステアクライミング、スカイランニング、ランニング)

3. モチベーションやメンタルについて
モチベーションを保つために工夫していることはありますか?
大きな目標だけでなく、達成が容易な小さな目標をたくさん持つようにしています。(「靴を履く」「5m歩く」レベルのとても簡単な目標です)
走る前やレース中に気持ちを整えるためのルーティンや儀式はありますか?
スタート前に地面を触る癖があります。 なんとなく地面との距離を縮めたいと思っています。
走っているときの「壁」にどう対処していますか?
自分の動作に集中します。身体や手脚をどう動かすかだけを考えます。
過去に諦めかけたことはありますか? その時はどう乗り越えましたか?
何百回もあります。練習でも試合でも、タイムが落ちてもゆっくりでも足を止めないでいます。

4. 食事・体調管理について
トレーニング中やレース前に特に意識している食事や栄養はありますか?
胃腸への負担をよく考えるようになりました。 消化に費やすエネルギーとダメージをコントロールするようにしています。シーズンや試合前は、厳密では無いですがペスカタリアン、ベジタリアン系の食事に切り替えています。
レース前や長距離のトレーニングでのエネルギー補給の方法を教えてください。
携行するエナジーグミやジェルの他、レース前は和菓子(大福、団子)を摂っています。
疲労や怪我の予防のために行っていることは何ですか?
パーソナルトレーニングで教わった筋肉のケア方法を実践しています。
5. 目標や今後の展望について
現在の目標や挑戦したいレースについて教えてください。
フルマラソンは未経験で、一度走りたいと思っています。
これからランニングで達成したい夢や挑戦してみたいことは何ですか?
ベルリンマラソンでは土曜日にインラインスケートのフルマラソン、日曜日にランのフルマラソンが開催されるので、ダブルエントリーに挑戦したいと思います。
将来的にランニングを通して得たいことは何ですか?
ランニングはコミュニティが大きく多様で、いろんなレベルで楽しむ場があるのが魅力です。記録を残したいと思う一方で気軽に長く楽しんでいきたいと思います。
6. 個人的なエピソード
ランニングを通じて学んだことや得たものは何ですか?
決められたメニューのほかに、その中で「自分が決めたこと」を毎度こなし切ることが何より大事だと考えるようになりました。
今までで一番印象に残っているレースや出来事はありますか?
ランのレースはあまり多くなく、スカイランニングやトレイルランニングでいくつか経験があるのみです。初めて出たスカイランニングでは蔵王頂上の絶景が美しかったのと、こんな軽装で走って山を登って帰ることができるのかと驚きました。
ランニングを始めてからの変化(生活、体調、メンタル面など)について教えてください。
日常生活で、「あそこなら走って行けそうだな」「ちょっとだけ頑張って駆け上がってみよう」と日々少しだけ、でも確実に変化しています。

7. 他のランナーへのアドバイス
これからランニングを始めたい人にアドバイスはありますか?
ゴールや目標は人それぞれで、誰もが一番を目指さなくてもよく、むしろゴールすらなく走ることそれ自体が目標でもいいんじゃないかなと思います。
自分が始めた頃に知っておきたかったことや、学んでおくとよかったと感じることは何ですか?
僕自身は幸い怪我につながるような動作はしていませんでしたが、走ることは怪我につながることもあります。速く走ったり、気持ちよく走ったり、良い走り方はそれぞれいろんなメソッドがありますが、怪我をしやすい走り方は確実にあるのでそれは避けるようにしたいですね。
ランニング中に使用しているギアやウェア、サプリメントでおすすめはありますか?
アウトフィットは出るレースや状況に応じて変えますが、体の中に入れるものは一度入れると外に出せないのでいつも慎重に選定しています。ドリンクはTopspeedのUltra Mineral Tablet が成分的にもミネラルで攣り防止になりつつ、甘さがかなり抑えられた製品なので1日中飲めます。またGUのEnergy Chew は一つ一つが小さく、腹感の調整が細かくできるのでかなり重宝しています。

戸取さんありがとうございました!
戸取さんの言葉からは、「競技としての追求」と「楽しむこと」のバランスを大切にしている姿勢が伝わってきました。
専門競技のトレーニングの一環として始めたランニングに対しても、工夫や意識の高さが伺え、真摯に取り組んでいる様子に感銘を受けます。
また、「小さな目標を積み重ねること」や「走ること自体を目的にしてもよい」というメッセージは、多くの人にとって励ましになる内容でした。
競技志向に限らず、誰でもランニングを楽しめることを教えてくれる温かい言葉でした。
HIROQUI TOTORI - hiroquitotori ページ!
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